ARL(Association of Research Libraries、研究図書館協会)は、7月1日、米下院が未来のためのNSF法(the National Science Foundation for the Future Act)(H.R.2225)に新たに盛り込んだ条項を歓迎した。
新たな条項は、研究者を中心に据え、公的助成を受けた研究の可用性促進による公共的価値の創出のための方針として、信頼性の高いオープンリポジトリ基準の策定、助成金申請におけるDMP(データ管理計画)提出の義務化、研究公正およびセキュリティーにおいて同法案が国際協力を妨げないことなどが盛り込まれている。
ARLは、NSF(National Science Foundation、国立科学財団)が助成した研究の成果物へのエンバーゴのないパブリックアクセスを強く支持するとし、上院で可決された"US Innovation and Competition Act(S. 1260)"の中で、連邦政府が助成した研究データを「12か月以内に、できればもっと早く」公開することを求めたことについて心強く思うなどと述べた。
[ニュースソース]
ARL Welcomes Researcher-First Policies in Bills to Reauthorize US National Science Foundation ― ARL 2021/07/01 (accessed 2021-07-12)
SPARC Statement on Public Access Provisions in the U.S. Innovation and Competition Act ― SPARC 2021/06/08 (accessed 2021-07-12)