Pfizerら3社、遺伝子の変異と健康・疾患の関連性を調べられる30万人のデータベースを公開

2021年07月21日

北米・中南米 ヨーロッパ

Pfizer社は、7月8日、Biogen社およびAbbvie社と構築した、UK Biobank※に登録する30万人の全エクソームシーケンスデータの解析結果にアクセスできるデータベースの提供を開始した。

本データベースでは、3社が協働で行った遺伝子エクソームシーケンス解析によって、希少なタンパク質をコードする遺伝子の変異と、ヒトの健康や疾患との関連性を調べることができるという。登録されている遺伝子データは詳細な健康情報と紐づけられている。

3社は、Harvard University(ハーバード大学)とMIT (Massachusetts Institute of Technology、マサチューセッツ工科大学)が共同運営する研究施設"Broad Institute of MIT and Harvard "と提携し、特定の遺伝子または遺伝子変異と疾患の関連を調べるために、同バンクの約4,000の表現型についてその関連を調べたという。本データベースは、同研究施設のブラウザからアクセスできる。

※英国において、ボランティア50万人から遺伝子情報・ライフスタイル・健康情報などを収集し、研究者にデータを公開している。

[ニュースソース]

Collaboration Between Abbvie, Biogen and Pfizer Creates World's Largest Browsable Resource Linking Rare Protein-Coding Genetic Variant s to Human Health and Disease ― Pfizer 2021/07/08 (accessed 2021-07-19)

アッヴィ、バイオジェン、ファイザーが協働し、希少なタンパク質をコードする遺伝子の変異を健康・疾患に結びつける、世界最大規模の閲覧可能なデータベースを構築― Biogen 2021/07/15(accessed 2021-07-19)​