ARL(Association of Research Libraries、研究図書館協会) は、7月22日、同協会と"DCN(Data Curation Network)"※に参加している6大学が、NSF(National Science Foundation、米国立科学財団)から29万7,019ドルの助成金を獲得したと発表した。
本助成は、環境科学や材料科学などの5つの分野の研究データのパブリックアクセスのための機能モデルの開発や、コスト調査などを対象としている。
ARLらは8月からプロジェクト" Completing the Life Cycle: Developing Evidence-Based Models of Research Data Sharing "を開始する。多くの組織が教員のために研究データ管理や研究データ共有のためのインフラストラクチャーやサービスを開発しているが、FAIR原則に則った研究データ共有のためのコストが理解されていないと言及。本プロジェクトは、各機関のサービスアプローチを理解し、品質管理や持続可能なインフラに対する障害を調査し、関連するコストを評価するという。
また本プロジェクトでは、資金提供を受けた研究者が研究データを共有しているリポジトリや、メタデータの品質、研究者が研究データを共有する理由や方法、連邦政府が義務づけた研究データ公開のためのコストなどを調査していくという。
※データキュレーションのエキスパートネットワーク。加盟館のデータセットとエキスパートを結び付け、データ共有の改善や専門知識の提供、トレーニングなどを行う。
[ニュースソース]
ARL and Six Universities Awarded National Science Foundation Grant to Study Discipline-Specific Models and Costs for Public Access to Research Data ― ARL 2021/07/22 (accessed 2021-07-28)
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