DOE (Department of Energy、米国エネルギー省)のBerkeley Lab(Lawrence Berkeley National Laboratory)は、7月28日、米国の17の国立研究所や出版社など34の機関が包括的な氏名変更についてパートナーシップを締結したと発表した。Berkeley Labが本パートナーシップのコーディネーターを務めた。
これまでは研究者が各自で過去に発表した論文の出版社ごとに氏名変更依頼を出さなければならず、トランスジェンダーの研究者にとっては管理上ならびに感情面での負担を強いるものとなっていた。
本パートナーシップにより、プロセスが合理化され、研究者は所属する機関に対し出版済み論文の氏名変更を直接求めることができる。
Berkeley Labによると、この新たな取り組みにより、あらゆる研究者が過去の研究の所有権を正当に主張できるようになるという。
[ニュースソース]
Scientific Publishing Organizations and National Laboratories Partner on Transgender-Inclusive Name-Change Process for Published Papers ― Berkeley Lab 2021/07/28 (accessed 2021-08-02)
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