ORFG、米国OSTPによる連邦政府の科学的インテグリティポリシー改善に関するRFIへのコメントを公開

2021年08月05日

北米・中南米

研究成果のオープンな共有を推進する助成機関のパートナーシップORFG(Open Research Funders Group)は、7月30日、米国OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)によるRFI※"Request for Information To Improve Federal Scientific Integrity Policies"(仮訳:連邦政府の科学的インテグリティポリシー改善)へのコメントを公開した。

本コメントは連邦政府に対して、研究ライフサイクルのオープンなアクセスと再利用を優先するよう促すもので、その対象は、事前登録やプロトコル、プレプリント、論文、データ、コード、ソフトウェアなどさまざま。

OSTPによると、研究の信頼性を高めるには検証や複製が必須であり、研究ライフサイクルがオープンでないのは科学的完全性追求の妨げとなり、研究成果へのアクセスが制限されることは科学の透明化を阻み、国民の研究活動への信頼を失うことにつながるという。

ORFGは、連邦政府に対して、コミュニティー主導のオープンソースインフラの開発・メンテナンスへの連邦政府資金の投入や、連邦政府から助成を受けた研究のオープン化、研究成果の共有を支援するシグナリング言語の導入などを奨励している。

※Request For Information(意見招請)

[ニュースソース]

ORFG's Response to OSTP's Federal Scientific Integrity RFI — ORFG 2021/07/30 (accessed 2021-08-04)

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