PLOSは、7月29日、調査レポート"Researchers' Goals When Assessing Credibility and Impact in Committees and in Their Own Work"を公開した。
これは、ASCB(American Society for Cell Biology、米国細胞生物学会)の支援により実施された調査で、著者らは52名の細胞生物学研究者にインタビューを行った。自身の研究を行う場合と助成金などの審査員を努める場合において、研究成果をどう評価するか調査したという。
その結果、研究者が自ら研究する場合は信頼性が、審査員を努める場合はインパクトへの関心が高いという、著者らの仮説を裏付けた。そのほか、研究成果における再現性やクオリティー、新規性も評価されていること、研究者が審査員を努める場合に予想以上に信頼性を気にしていることもわかったという。
また、研究者は、出版物の信頼性を評価する時間を節約するために、アブストラクトや図、方法を選択的に読んでいることが示された。データを公開・再利用可能にしているか、査読済みプレプリントを出版しているか、査読レポートを公開しているかなども指標としているという。
[ニュースソース]
Impact AND credibility matter when researchers evaluate research — PLOS 2021/07/29 (accessed 2021-08-06)
Researchers' Goals When Assessing Credibility and Impact in Committees and in Their Own Work— OSF 2021/07/30 (accessed 2021-08-06)