cOAlition S は、8月16日、Plan Sに準拠したTJ(Transformative Journal、転換ジャーナルもしくは移行ジャーナル)の初期評価を公開した。
cOAlition S は、TJの条件として、OA(オープンアクセス)コンテンツの割合を徐々に増やすことと、二重払いの回避のために出版サービスへの支払いと購読料収入を相殺することを求めている。2020年4月の正式なTJ基準の公開以降、13の出版者と2,268のジャーナルが登録しているという。
本評価は、TJに登録された出版者から提供された初期データの分析結果を示している。その結果として、OAへの移行において各出版者に差異が見られたことを挙げている。
TJは、cOAlition S が求めるKPI(Key Performance Indicator、主要業績評価指標)を満たす必要があり、その中心となるのが、ジャーナルのOAコンテンツの割合を前年に比べて絶対値で毎年5%以上、相対値で15%以上増加させなければならない要件だとしている。
cOAlition S は、TJの監視を続けており、KPIを満たせない場合や出版者が必要なデータを提供しない場合、TJの登録が見直される可能性があるとしている。
[ニュースソース]
Transformative Journals:An initial assessment ― Plan S 2021/08/16 (accessed 2021-08-23)
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