EC(European Commission、欧州委員会)は、9月6日、Horizon 2020のOA(オープンアクセス)ポリシーに関する最終調査報告書"Monitoring the open access policy of Horizon 2020"を公開した。
本調査は、出版物と研究データのHorizon 2020のOA要件の遵守状況を調べることを目的としている。Horizon 2020のOA政策の効果と有効性の評価を提示し、Horizon 2020の後継であるHorizon Europe のポリシー遵守状況のモニタリングを改善するための推奨事項を挙げている。
本調査によると、Horizon 2020の出版物のOA要件遵守率は83%であった。OA要件遵守率は過去4年間で増加しており、ECのOAを推奨する取り組みが順調であったことを示している。
そのほかの調査結果として、出版物の49%がCC(Creative Commons、クリエイティブコモンズ)のライセンス下で出版されているが、33%は出版者固有のライセンスを使用し、テキストおよびTDM(Text Data Mining、テキストデータマイニング)に制限を設けていること、OA出版された論文の81.9%がリポジトリに寄託されていることなどを示している。
[ニュースソース]
New report confirms positive momentum for EU open science ― EC 2021/09/06 (accessed 2021-09-10)
Monitoring the open access policy of Horizon 2020 ― EC 2021/09/06 (accessed 2021-09-10)