これまでもJSTは、「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」などで女性研究者の活躍を推進してきた。特に女性研究者の20歳台後半から30歳台前半の時期は、研究者としての活躍が期待されると同時にライフイベントが想定される時期と重なり一層の支援が求められている。
そこでJSTは、駐日ポーランド共和国大使館と共催し、30歳台前半でポロニウムとラジウムを発見したマリア・スクウォドフスカ=キュリー※の名を冠した表彰制度を創設。本表彰では特にこの年代を対象に、世界に羽ばたく若手女性研究者を応援していくという。受賞者の発表および表彰式は、2022年5月を予定している。
<表彰内容>
・最優秀賞(1名)
JEOL(日本電子)から賞金50万円を授与。駐日ポーランド共和国大使館・ポーランド科学アカデミーより、ポーランドの研究機関への渡航・滞在費を支弁。
・奨励賞(2名)
JEOLから各人に賞金25万円を授与。
<応募要項>
◆応募方法:10月1日(金)に以下Webサイトにて公開。
URL:https://www.jst.go.jp/diversity/researcher/mscaward/
◆応募要件
・自薦・他薦とも可能。他薦の場合は、女性研究者本人の了承が必要。・2022年4月1日時点で博士学位取得後5年程度までの女性研究者(ポスドクを含む)、大学院生(博士後期課程)、およびこれらに相当する者。
・科学技術に関連する幅広い研究分野を対象。
・国籍:日本国籍、居所:不問
◆応募期間: 2021年10月1日(金)~12月13日(月)日本時間正午まで
問い合わせ先:JST科学技術イノベーション人材育成部 ダイバーシティ推進室
E-mail: diversity[at]jst.go.jp
※31歳でポロニウム、32歳でラジウムを発見した功績が認められ、後に女性で初めてノーベル賞を受賞。しかも、男女通じて唯一「化学賞」「物理学賞」の2分野で受賞した、ポーランドが生んだ世界的研究者。
羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)の創設について ― JST 2021/09/17 (accessed 2021-09-17)