フィンランドのコンソーシアムFinELibは、9月16日、OA(オープンアクセス)論文数の年別推移を確認できるWebページの公開を発表した。
同ページは、2017年以降にFinElibが締結した契約に基づいて出版されたOA論文数を出版社別にグラフ表示したもの。同契約によるOAのメリットを利用する研究者が増えるにつれ、OA論文数も増加しているという。
2020年、フィンランドの研究コミュニティーは契約対象の学術ジャーナルに合計5,120件の論文を発表し、そのうちの60%近くにあたる2,929件がOA論文であった。
2021年1~6月の出版社別のOA論文数では、Elsevier社が848件と最も多く、Wiley社が618件、Springer Nature社が444件、Taylor & Francis社が370件と続く。
FinELibによると、同コンソーシアムが交渉するOA出版契約数は増加しており、今後さらに多くの記事がOAで公開されるようになるという。
[ニュースソース]
More and more scientific articles available to all ― FinElib 2021/09/16 (accessed 2021-09-17)
Open publications ― FinElib (accessed 2021-09-17)
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