学術・専門分野の非営利出版者をサポートするALPSP(Association of Learned and Professional Society Publishers、学協会出版者協会)は、9月10日、調査やアンケートを用いた学術研究論文の数が過去20年間で増加したと発表した。
同協会のジャーナル"Learned Publishing"に掲載された調査レポート"Questionnaires mentioned in academic research1996–2019:rapid increase but declining citation impact"によると、アンケートに言及している論文は1996~2019年で3倍に増えており、意見や自己報告、知識に対する関心の高まりを示している。調査したScopus の27分野すべてで増加が見られた。
一方、同期間でアンケートに基づく研究の被引用数は平均以上から平均以下に減少したという。
このことから、学術研究ではアンケートの利用が増加しているものの、アンケートを利用した研究の質や学術的価値は低下している可能性があるとしている。
[ニュースソース]
Is the nature of academic research changing? ― ALPSP 2021/09/10 (accessed 2021-09-17)
Questionnaires mentioned in academic research1996–2019:rapid increase but declining citation impact ― ALPSP 2021/08/04 (accessed 2021-09-17)