NISO、撤回・削除・懸念表明の情報などに関する推奨案"CORREC Recommended Practice"が承認されワーキンググループを設置

2021年10月01日

北米・中南米

NISO(National Information Standards Organization、米国情報標準化機構)は、9月22日、撤回・削除・懸念表明の情報に関する推奨案"CORREC(Communication of Retractions, Removals, and Expressions of Concern) Recommended Practice"が承認されたことを発表した。

裏付けのないデータや根本的な誤りによって学術的記録などから撤回または削除された研究は、引用によって意図せずに広まってしまう可能性がある。本推奨案は、撤回プロセスに関与する当事者を明確にし、その責任や行動、通知、メタデータを明らかにすることにより、この問題に対処することを目的としている。

NISOは、出版社やプロバイダー、データリポジトリなどの利害関係者から成るCORRECワーキンググループを結成し、撤回情報の伝達手段や撤回に関連するメタデータの作成責任者を検討するという。また、メタデータや情報伝達に関するベストプラクティスや、撤回通知の発行から撤回された研究の表示・検出までのワークフローを作成していく。

[ニュースソース]

NISO Voting Members Approve Work o​​n Recommended Practice for Retracted Research ― NISO 2021/09/22 (accessed 2021-09-29)