MIT Press、D2Oへの参加期限延長とPALCI およびGWLAがD2Oのライセンシングと請求処理の一元化で合意したと発表

2021年10月12日

北米・中南米

MIT (Massachusetts Institute of Technology、マサチューセッツ工科大学)  Press は、9月30日、PALCI(Partnership for Academic Library Collaboration and Innovation)※1およびGWLA(Greater Western Library Alliance)※2が、MIT PressのD2O※3のライセンシングおよび請求処理を一元化することで合意したと発表した。

またMIT Pressは、特典を得られる参加期限を9月30日から11月30日に延長した。そのため本合意により、PALCI およびGWLA の参加図書館は、Rosalind Krauss、Daniel Dennett、Noam Chomsky、Paul Krugman、Sherry Turkleらのモノグラフを含む図書アーカイブにアクセスでき、MIT Press Directプラットフォームの図書コレクションの割引を受けられる。

また、同機関の参加図書館は契約交渉が不要となり、コンソーシアムを通じて、一元化されたD2Oのライセンシングおよび請求処理サービスを利用できる。

なお、2022年にD2Oが目標値を達成できなかった場合でも、D2Oに参加する図書館は料金を支払うことなくアーカイブコレクションにアクセスできる。MIT Pressによると、現在120以上の図書館が参加しており、目標のほぼ半分を達成しているという。

※1米国のペンシルバニア州および周辺の州の71図書館から成る、図書館の情報リソースへのアクセス改善などを目指す組織。

※2米国の39の研究図書館から成る、参加機関のイノベーションを推進するコンソーシアム。

※3図書館が共同でOAモノグラフに出資する出版モデル。1つのコレクションの1タイトルを購入する従来の出版モデルではなく、参加費を1度だけ支払い、モノグラフをOA化する。

[ニュースソース]

Central licensing and invoicing deals with PALCI and GWLA, and new participation deadline for Direct to Open from the MIT Press — MIT Press 2021/09/30 (accessed 2021-10-06)

[小欄関連記事]

2021年09月07日 カナダのCRKN、MIT PressのD2Oのライセンシングおよび請求処理を一元化すると発表

2021年09月02日 MIT Press、NERLおよびCRLがMIT PressのD2Oのライセンシングと請求処理の一元化で合意したと発表