STM(International Association of Scientific, Technical and Medical Publishers、国際STM出版社協会)は、10月19日、学術出版の規模と形態に関する最新情報を提供する報告書"STM Global Brief 2021 – Economics & Market Size"を公開した。
本報告書によると、OA(オープンアクセス)出版市場は速いペースで成長している。2019~2022年にかけて、CAGR(compound annual growth rates、年平均成長率)で収益は11.5%、論文数は12.5%になると予測されている。
また、中国が依然として研究成果数の発表において首位である一方、インドやロシア、スペイン、イタリア、ブラジル、オーストラリアが2018年以降、成長を遂げていることを示している。
そのほかに、2020年に世界の学術出版市場規模がCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で265億ドルに縮小したが、2023年にはパンデミック前の280億ドルまで回復すると予測されていること、論文は2015年から2020年まで年平均5~6.5%で増加しているが、ジャーナルは2015年以降2~3%の増加に減速していること、フォーマットとしてはデジタルが引き続き世界市場で強く、2020年に科学技術分野で89%もの割合を占めたことなどを示している。
STM Global Brief 2021 – Economics & Market Size(pdf:全32ページ)
※以上、STM (accessed 2021-10-25)
[ニュースソース]
2021 STM Report highlights rapid transformation to Open Access ― STM 2021/10/19 (accessed 2021-10-25)