AMED(Japan Agency for Medical Research and Development、日本医療研究開発機構)は、10月22日、兵庫医科大学による国内の医師を対象に実施した研究公正に関する調査結果を公表した。
本調査は、2020年3月に、200床以上の医療機関で過去5年間に臨床研究を実施した日本全国の65歳以下の医師1,100人を対象に行われたもの。
調査のテーマは、「研究公正(研究倫理教育)の受講および動機」「研究公正の意識」「研究公正の知識・経験、不適切な研究活動」の3つ。
その結果として、9割以上が研究公正を受講しているが、7割以上の動機が受動的であったこと、受講後も研究公正を意識している研究者は約半数であったこと、適切な画像作成やオーサーシップの厳格化、研究組織の透明性に対する意識が特に低かったこと、論文執筆におけるコピー&ペーストやギフトオーサーシップ※がともに約1割と高かったことなどを示している。
※研究に貢献していない著者を含むこと。
[ニュースソース]
1,000人を超える医師を対象とした大規模な横断研究の結果、「研究公正意識の低さ」が明らかに―臨床研究における研究公正を推進させるエビデンス構築― ― AMED 2021/10/22 (accessed 2021-10-25)