Springer Nature社は、10月29日、ホワイトペーパー"Going for gold: exploring the reach and impact of gold open access articles in hybrid journals"を公開した。
本ホワイトペーパーは、同社のハイブリッドジャーナル1,262誌に掲載された6万567論文における、OA論文と非OA論文の影響について分析したもの。被引用数によってインパクトを、 論文のダウンロード数とAltmetric Attention Scoreに反映された注目度によってリーチを測定した。
主な結果として、ゴールドOA論文は、被引用数ではグリーンOA(前バージョンの論文を入手可能)などの購読型論文が非OA論文の1.07倍であるのに対し1.64倍とインパクトが大きいこと、Altmetric Attention Scoreでは、同購読型論文が非OA論文の2倍であるのに対し5倍と注目度も高かったこと、ダウンロード数も非OA論文の6倍以上行われていたことなどがわかったという。
結論として、ハイブリッドジャーナルのゴールドOA論文は、非OA論文や、グリーンOAのようなVoR(Version of Record)※以前の論文しか入手できない購読型論文と比べ、リーチとインパクトにおいて明らかな優位性があることが明確になったとしている。
※査読、レイアウトの調整、校正などの工程を経た正式な論文。
[ニュースソース]
New research from Springer Nature confirms value in 'Going for Gold' ― Springer Nature 2021/10/27 (accessed 2021-10-29)
Going for Gold - white paper ― Springer Nature (accessed 2021-10-29)