コロナ禍のOA動向における顕著な事例(記事紹介)

2021年11月04日

ヨーロッパ

cOAlition Sは、10月29日、"Why I'm optimistic about the Open Access movement"と題する投稿記事を公開した。

本記事は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミック下でのOA(オープンアクセス)の動向における顕著な事例をまとめたもの。

投稿者はまず、COVID-19のゲノム配列の即時公開により、ワクチンの開発が急速に進んだことを挙げている。研究者が従来直面していたペイウォールやタイムラグなどの障壁が排除され、情報がオープンになり、データや成果の共有により世界中の研究者などの協力関係が強化された。

また、イベントや会合がバーチャルに移行したことにより、多様性の充実や新たな意見の発掘につながったと指摘。今後もバーチャルおよびハイブリッド形式での開催を推奨している。

一方で、図書館や教育機関の閉鎖などにより、研究者がアクセスできる情報が制限され、ペイウォールの必要性や目的、現在のシステムの機能性に対する疑念が生じる状況になったとしている。

[ニュースソース]

Why I'm optimistic about the Open Access movement ― Plan S 2021/10/29 (accessed 2021-11-02)"