NWO、オープンサイエンスに関する意識調査結果を公開

2021年11月11日

ヨーロッパ

NWO(Dutch Research Council、オランダ科学研究機構)は、11月5日、オープンサイエンスに関する意識調査結果を公開した。

本調査は、9月にオランダの科学者を対象に行われ、1,037件(回答率13.2%)の回答を得た。

調査結果として、87%がオープンサイエンスに対して肯定的であること、95%が研究成果のOA(オープンアクセス)出版を重要視しており、83%がその経験があること、90%がオープンサイエンスは透明性を高め、より信頼性の高い科学につながると考えていることなどを示している。

一方で、30%がオープンサイエンスはキャリアとして評価され報酬が得られるかわからないことを障害として挙げていること、64%がオープンサイエンスはまだ十分に認識されておらず、恩恵も受けていないと感じていること、13%がオープンサイエンスは危険であり、悪用される可能性があると示したことなどがわかった。

データ共有については、93%が重要だと考えているが、実際に行っているのは56%で、その障害として資金不足(72%)や明確なガイドラインなどの欠如(47%)、インフラ不足(44%)などが挙がった。

[ニュースソース]

Researchers positive about open science, but there are still obstacles ― NWO 2021/11/05 (accessed 2021-11-08)