英国のNIHR(National Institute for Health Research、国立健康研究所)は、11月11日、OA(オープンアクセス)ポリシーの改訂を発表した。
改訂版は、2022年6月1日以降に提出される、同研究所が助成した研究のすべての査読済み論文をオープンライセンス下で即時OA化することを義務づけるもの。研究から得られたエビデンスを医療・社会福祉制度全体で自由にアクセスできるようにすることを目的としている。
同研究所が2020年秋に行った調査から得た意見や、従来のポリシーのレビューにおいて収集したエビデンスに基づいて策定されており、同国政府のOAポリシー" UK Research and Development Roadmap ※"に準拠している。
同研究所は、2022年3月までに、OA助成の適格性およびプロセスに関するガイダンスを公開する予定。また、ポリシー施行日までに、研究者向けの支援ツールを開発するという。
※同国政府が資金提供した研究成果は納税者が自由に利用できるべきであるなどを示したポリシー。
[ニュースソース]
New Open Access policy for NIHR funded researchers ― NIHR 2021/11/11 (accessed 2021-11-15)