ACS、査読コメント等を公開する"Transparent Peer Review"を試験導入していると発表

2021年11月17日

北米・中南米

ACS(American Chemical Society、米国化学会)は、11月8日、透明性の高い査読プロセス"Transparent Peer Review"を試験導入していると発表した。

これは、同会の2ジャーナル("ACS Central Science" "The Journal of Physical Chemistry Letters")において、著者と査読者の双方が本プロセスへの参加を承諾した場合、査読者のコメントや著者による査読者への回答が公開されるというもの。ただし、原則として査読者の匿名性は維持される。

同会は、これはオープンサイエンスの取り組みの一環で、これまで非公開としてきた出版プロセスを公開し査読により削除あるいは強化された箇所が明白になることによって、読者の洞察力が高まり、特に初期のキャリアの研究者にとって教育資源となることを期待すると述べている。

[ニュースソース]

ACS transparent peer review offers more insight into the peer review process ― ACS 2021/11/08 (accessed 2021-11-15)

Transparent Peer Review Pilot ― ACS (accessed 2021-11-15)