Clarivate Analytics社は、11月16日、"Highly Cited Researchers 2021"(高被引用論文著者2021年版)を公表した。
これは、特定出版年・特定分野における世界の全論文のうち引用回数が上位1%に入る論文を複数発表し、後続の研究に大きな影響を与える科学者や社会科学者を選出したもの。Web of Science Groupの研究部門ISI(Institute for Scientific Information)が選出し、本年度は70以上の国・地域から6,602人が選ばれた。
国・地域別の高被引用論文著者数において、昨年に続き最も多いのは米国(39.7%、2,622人)だが、昨年の41.5%(2,650人)から減少、逆に2位の中国(14.2%、935人)は昨年(12.1%、770人)から100人以上増加している。次いで英国(7.5%、492人)が昨年同様の3位、4位のオーストラリア(5%、332人)と5位のドイツ(5%、331人)が僅差で昨年と順位を入れ替えた。
そのほかの主要結果として、3,774人が特定の分野で、2,828人が分野横断的なインパクトを持つ研究者として認定されたこと、ハーバード大学が世界で最も多くの高被引用論文著者(214人)を擁する大学であること、香港が昨年の 60 人から 79 人に増加し、特に香港大学の著者が14 人から 33 人へと 2 倍以上増加したこと、今年初めてバングラデシュ、クウェート、モーリシャス、モロッコ、ジョージアの研究者がリストに加わったことなどを示している。
[ニュースソース]
Clarivate Identifies the One in 1,000 Citation Elite with Annual Highly Cited Researchers List ― Clarivate 2021/11/16 (accessed 2021-11-22)
Highly Cited Researchers ― Web of Science Group (accessed 2021-11-22)
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