EIFL(Electronic Information for Libraries)※は、11月29日、ナミビアの新しい著作権法草案に関する意見書を同国の知的財産権を管理するBIPA(Business and Intellectual Property Authority)に提出したと発表した。
同国では、既存の著作権法を見直し、著作権および関連する権利の新たな法案を策定中のため、EIFLは5つの重要分野(教育、図書館、フェアユース/フェアディーリング、障害者、保護期間)についてコメントと修正案を提出した。今回の見直しによって、クリエイターなどの権利を保護し、かつ人々が教育やイノベーションの目的で著作物を楽しむために公正なアクセスを提供できるよう改正すべきだと表明した。
草案には図書館や教育、テキストおよびデータマイニング、障害者のための例外規定が設けられているが、本例外規定はデジタル環境下での実用的な使用への対応が不十分で、不必要な制限条件が設けられ、効果が得られないリスクがあると指摘している。
また、フェアユースおよびフェアディーリングの規定がないが、急速に変化する技術や学習などに法律を対応させるために盛り込むべきだと述べている。
※アフリカ、アジア、ヨーロッパの開発途上国などにおいて、図書館と協働して知へのアクセスを促進する非営利組織。
Comments: Draft Copyright and Related Rights Protection Bill (14 September 2021)(pdf:全14ページ)
※以上、EIFL 2021/11/26 (accessed 2021-12-01)
[ニュースソース]
EIFL COMMENTS ON NAMIBIAN COPYRIGHT BILL ― EIFL 2021/11/29 (accessed 2021-12-01)