科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、11月30日、「全研究データ公開と論⽂のオープンアクセスに関する 実態調査2020」(調査資料-316)を公表した。
これは、2020 年11⽉に、研究者や専門家,技術者などによって構成される科学技術専門家ネットワークを対象に、研究データ公開と論⽂のOA(オープンアクセス)に関する調査(有効回答1,349 名、回答率 70.5%)を行い、2016年、2018年の同調査結果と比較したもの。
本調査の結果、論文公開は80.1%(2018年は78.0%、2016年は70.9%)と微増しているが、研究成果の根拠となるデータを公開しているのは44.7%(2018年は51.9%、2016年は51.0%)と微減。公開データの⼊⼿方法は、論⽂の補⾜資料(59.4%)、学術機関のリポジトリ(57.6%)、個⼈や研究室のウェブサイト(38.9%)で、2016・2018 年の順(1位 個⼈や研究室のウェブサイト、2位 論⽂の補⾜資料、3位 学術機関のリポジトリ)とは異なっていたことが明らかになったという。
また、DMP(Data Management Plan、データ管理計画)の作成経験者は20.8%で、2018 年と比べ2.1 ポイント増加。例⽰したDMP ではJST(35.6%)の選択が最も多く、助成機関が要求しているからが1番の理由であったことなどを示している。
研究データ公開と論文のオープンアクセスに関する実態調査2020(html)
※以上、NISTEP (accessed 2021-12-01)
[ニュースソース]
研究データ公開と論⽂のオープンアクセスに関する 実態調査2020[調査資料-316] ― NISTEP 2021/11/30(accessed 2021-12-01)
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2020年05月20日 NISTEP、「研究データ公開と論⽂のオープンアクセスに関する実態調査2018」結果を公表