Digital Science社は、11月30日、オープンデータに関する調査報告書"The State of Open Data 2021"を公開した。
本レポートは、研究者のオープンデータに対する課題や認識、行動などについて調査し、その結果をまとめたもの。第6回となる今回の調査では、4,200以上の研究者から回答を得た。
主な結果として、76%がデータ共有による見返りが少なすぎると回答したこと、52%が助成機関の要件に研究データ共有を含めるべきと回答したこと、73%が国による研究データの公開義務化を支持すると回答したことなどを示している。
また、論文の引用(19%)、論文の共著(14%)、研究のインパクトと知名度の向上(11%)、公共の利益(11%)などがデータを共有する動機として挙がったことや、データセットの共有を不安視していると回答した研究者が過去最高であったことなどを記している。
そのほかに、J-STAGE Dataの取り組み、ライフサイエンス分野におけるオープンデータに関する記事なども掲載している。
[ニュースソース]
The State of Open Data 2021 ― Digital Science 2021/11/30 (accessed 2021-12-03)
Concerns over misuse and lack of credit for open sharing ― Digital Science 2021/11/30 (accessed 2021-12-03)
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2020年12月07日 Digital Science社、"The State of Open Data 2020"を公表