ITHAKA S+Rは、12月1日、調査報告書"Big Data Infrastructure at the Crossroads: Support Needs and Challenges for Universities"を公開した。
本報告書は、研究者のビッグデータ活用法やビッグデータにおける課題、必要な支援などを明らかにすることを目的に、23大学の図書館員の協力を得、213人の教員にインタビューを行った結果をまとめたもの。
主な調査結果として、ビッグデータ研究ではデータの取得・整理などに労力がかかるため新たなデータを作成するよりも既存データの使用を好むこと、ビッグデータ研究は共同作業が多いこと、研究者はデータやコードなどの研究成果の共有に努めていること、ビッグデータ研究の倫理について依然として議論が続いていることなどを示している。
今後は、ビッグデータを持続可能にするために大学同士が協調し、学術団体や出版社、産業界などと連携していく必要があるという。また、大学の研究部門や図書館、資金提供者に対して具体的な推奨事項も提示している。
[ニュースソース]
Supporting Big Data Research ― ITHAKA S+R 2021/12/01 (accessed 2021-12-08)
Big Data Infrastructure at the Crossroads: Support Needs and Challenges for Universities ― ITHAKA S+R 2021/12/01 (accessed 2021-12-08)