STM(International Association of Scientific, Technical and Medical Publishers、国際STM出版社協会)の子会社STM Solutionsは、12月8日、新たなプラットフォームの開発を発表した。
本プラットフォームは、投稿論文に研究公正上の問題がないかをチェックするためのクラウドベースの環境を出版社に提供するもの。
本プラットフォームでは、STM Solutionsと出版社らが協力してスクリーニングツールを開発。複数の出版社のコンテンツを扱えるため、より広範な問題を検出できるという。さらに出版社がコンテンツを完全に管理し、プライバシーと機密性は保持される。
近年、研究公正に関する問題が増加している。学術ジャーナル用の原稿を偽造する「ペーパーミル(paper mill)」と呼ばれる不正組織がその例で、テキストや画像、研究データの捏造・盗用・操作に高度な技術を使用しているという。本プラットフォームは、このような不正行為を検知し、出版社や編集者、査読者の負担を軽減することを目的としている。
[ニュースソース]
STM Solutions builds collaboration platform to safeguard research integrity ― STM 2021/12/08 (accessed 2021-12-13)