ペーパーミルによる不正論文への、Frontiers社の対応策(記事紹介)

2021年12月20日

ヨーロッパ

Frontiers社は、12月13日、"Investigation of potentially falsified research"と題する記事を公開した。

近年、「ペーパーミル(paper mill)」と呼ばれる組織による不正論文の増加が問題となっている。本記事は、そのような論文の対策として、同社が導入している研究公正のためのプロセスなどを取り上げている。

対策として、状況の検討や新展開の監視などを行う社内ワーキンググループの設置、投稿時のAI(Artificial Intelligence、人工知能)審査アシスタント"AIRA"による自動品質チェックにおける疑わしい人物や行動を特定するためのプロトタイプ作成、編集委員会への不正投稿の特定方法や対策に関する情報提供などを行っているという。

また記事では、同社が本問題に関する大規模な内部調査を開始したことや、影響を受けている主要な出版社と効果的かつ持続的な結果を出すための話し合いを行っていることなどを示している。

[ニュースソース]

Investigation of potentially falsified research ― Frontiers 2021/12/13 (accessed 2021-12-15)