EUA(European University Association、ヨーロッパ大学協会)は、12月16日、レポート"Open Science in university approaches to academic assessment: Follow-up to the 2020-21 EUA Open Science survey"を公開した。
本レポートは、欧州の大学の学術評価におけるオープンサイエンスの実践について考察したもの。EUAは、欧州36カ国の高等学術機関を対象に2020年10月から2021年1月に調査を実施し、7月にその結果(有効回答数:272機関)をまとめた調査レポート"From principles to practices: Open Science at Europe's universities 2020-2021 EUA Open Science Survey results"を公開した。本レポートはそのフォローアップとなる。
高等学術機関の34%は学術評価にオープンサイエンスの要素を取り入れていないこと、77% がリポジトリへの論文保存を検討する一方で49% がオープンサイエンスジャーナルでの論文出版を検討していること、54%がオープンサイエンスポリシーを導入しており、37%が立案中であることなどを示している。
結論として、欧州の大学は学術評価においてオープンサイエンスが担っている役割が限定的であることを認識しており、EUAはその役割を拡大するサポートをしていくと述べている。その取り組みとして、コンセンサスや公平な競争の場の構築、パートナー組織との連携によるEUA の専門性と知識ベースの強化などを行うという。
Open Science in university approaches to academic assessment: Follow-up to the 2020-21 EUA Open Science survey(pdf:全16ページ)
※以上、EUA (accessed 2021-12-23)
[ニュースソース]
Open Science in university approaches to academic assessment ― EUA 2021/12/16 (accessed 2021-12-23)
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