EC（European Commission、欧州委員会）は、2021年12月17日、"The 2021 EU Industrial R&D Investment Scoreboard"を公開した。
本スコアボードは、EUのイノベーションを主導する産業における企業と主要グローバル企業とのパフォーマンスの比較を可能にするデータベースを提供するもの。
2021年版は、2020年の世界のR&D（研究開発）投資額の上位企業2,500社（米国：38％、EU：20％、中国：16％、日本：12％、そのほか：14％）を分析した。2,500社の総投資額は世界の投資額の90％に相当する9,089億ユーロに達するという。
主な分析結果として、COVID-19（新型コロナウイルス感染症）パンデミックにより、企業の売り上げ、利益、設備投資が大幅に減少し、セクターの大部分のR&D投資が減少した一方で、ICTサービスおよびヘルス関連産業のR&D投資の増加が全体的な研究開発投資の下支えになったことなどを示している。
ECは、本分析結果について、EU政策に沿ったデジタル移行・グリーン移行に向けた同地域の研究開発能力の向上と産業基盤の再活性化における機会や直面する課題を浮き彫りにしたなどと述べた。
［ニュースソース］
The 2021 EU Industrial R&D Investment Scoreboard — EC 2021/12/17 (accessed 2021-12-28)