LANCET、“The challenges of open access data”を公開

2022年02月17日

ヨーロッパ

LANCETは、2月5日、 "The challenges of open access data"と題する短信(Correspondence)を公開した。

本短信は、政府や助成機関などによるデータのオープン化への要求が高まる中、OA(オープンアクセス)データに関するレビューから、データの特性に対する理解不足、データ誤用およびそれによる論文の撤回、ソフトウエアの進歩による負の側面(HARKing:hypothesizing after the results are known、結果が明らかになった後に仮説を立てるなど)といった深刻な問題が生じていると指摘。

同レビューからデータへのアクセスや研究遂行における監視の必要性が示唆されたとし、OAデータの利点を保持しつつ、科学的厳密性および風評へのリスクを最小限に抑える持続可能なモデルの提供を目的として、公開済みコホートデータの利用者および利用法をデータ管理者が適切に監視することなど3つの提言を示した。

[ニュースソース]

The challenges of open access data — LANCET 2022/02/05 (accessed 2022-02-16)