Nature、著者と査読者間の査読レポート公開試行の途中結果を発表

2022年03月08日

ヨーロッパ

Natureは、3月1日、著者と査読者間のやりとり(査読レポート)の公開試行について、2021年の結果を発表した。

これは、著者と査読者との査読レポートを原稿公開と同時に公にする試み。査読者は名前の公開も選択できる。

その結果、46%の論文著者が公開を選択し、2022年はさらに増える見込みという。また、Nature Communications誌が出版した論文の約69%について同レポート公開が選択され、分野別では遺伝学が最も多く、生理学が最も少ないという。

Natureは、著者と査読者間の査読レポートは従来非公開にされる傾向があり、査読者の貢献が過小評価される、若手研究者からキャリア形成に重要な内部作業プロセスについて知る機会を奪うなどの問題につながるので、引き続き透明化に向けて努力するとしている。

[ニュースソース]

Nature is trialling transparent peer review -- the early results are encouraging -- Nature 2022/03/01 (accessed 2022-03-04)

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