NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、4月4日、「オープンアクセスを巡る日本の大学の研究者の現状:政策動向の概観とNISTEP定点調査2020から導く政策的示唆」(DISCUSSION PAPER No.206)を公表した。
本報告書は、2015年以降の国内外のOA(オープンアクセス)関連の政策動向を概観するとともに、日本の大学に所属する研究者の論文のOA化に関する現状を把握し、日本の学術情報流通に関する政策的示唆を導くことを目的としている。
日本の研究者の現状については、科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2020)の自然科学系の研究者1,275名のアンケート結果(回答1,176名、回答率92.2%)を基に、分析・検討を行っている。
その結果、論文へのアクセスにおいてOAによる恩恵を受けている一方、購読型の論文誌やデータベースも依然としてよく利用されていること、APC(論文掲載料)が高額であるため一部の研究者はOAジャーナルへの投稿を断念せざるを得ないこと、APCに特化した支援制度の拡充を求めていることなどが示されている。
オープンアクセスを巡る日本の大学の研究者の現状:政策動向の概観とNISTEP定点調査2020から導く政策的示唆(html)
※以上、NISTEP (accessed 2022-04-07)
[ニュースソース]
「オープンアクセスを巡る日本の大学の研究者の現状:政策動向の概観とNISTEP定点調査2020から導く政策的示唆」[DISCUSSION PAPER No.206]の公表について - NISTEP 2022/04/04 (accessed 2022-04-07)
[小欄関連記事]
2021年04月13日 NISTEP、「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2020)」を公表