NASEM、惑星科学・宇宙生物学分野について10年間の研究戦略レポートを公表

2022年04月26日

北米・中南米

NASEM(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine、全米科学技術医学アカデミー)は、4月19日、惑星科学・宇宙生物学分野について2023年から10年間の研究戦略レポートを公表した。

本レポートでは「太陽系と天体の起源」「天体の環境と成り立ち」「生命と生命生存可能性」の3つのテーマについて12の優先課題を設定し、特に天王星探索ミッションUOP(Uranus Orbiter and Probe)や土星の衛星Enceladusなどの探査、プラネタリー・ディフェンス(地球に接近する小天体の探知や衝突回避技術の向上)などが重要になるとしている。

また、多様性・公平性・包摂性・アクセシビリティー(diversity, equity, inclusivity, and accessibility : DEIA)などが担保されることが研究成功の鍵であり、バイアスの少ない健全な研究実現のために研究コミュニティーの規模・構成・研究現場の状況などについてのデータ収集が必要であるとしたほか、研究を支える資金・インフラ・技術確保の重要性についても述べている。

[ニュースソース]

Report Identifies Priority Planetary Science Missions, Planetary Defense Efforts, and Strategic Investments for the Next Decade ― NASEM 2022/04/19 (accessed 2022-04-25)