ACS、NASのウクライナ人研究者支援事業に参加

2022年04月27日

北米・中南米 ヨーロッパ

ACS(American Chemical Society、米国化学会)は、4月21日、NAS(National Academy of Sciences、米国科学アカデミー)が"Scientists and Engineers in Exile or Displaced (SEED) program"※により進めるウクライナ人研究者支援に50万ドルを寄付して参加すると発表した。

本事業は、国外に逃れたウクライナ人研究者に対して、最長6カ月分の支援金と適切な研究環境を提供するもの。多くの男性研究者がウクライナ国内にとどまっているため、女性研究者を優先的に支援するが、状況に応じて変更もありうるという。同学会の寄付金は可能な限り化学分野の研究者を優先するとしている。

※NASが2021年に設立した、国外に逃れることを余儀なくされた研究者の研究継続を支援するプログラム。当初はタリバンから逃れたアフガニスタンの研究者をルワンダ大学の役職に据えるなどの支援を行っていた。

[ニュースソース]

American Chemical Society Joins U.S. National Academy of Sciences in Effort to Support Researchers Forced to Flee Ukraine ― ACS 2022/04/21 (accessed 2022-04-26)

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