SciELOは、5月11日、"SciELO Preprints server completes two years of operation, contributing to the advancement of Open Science"と題する記事を公開した。
本記事は、SciELO が2017年に南米初のプレプリントサーバー"SciELO Preprints"の構築方針を公表し、2018年にPKP(Public Knowledge Project)とOJS(Open Journal Systems)をベースに構築することで合意したこと、2020年2月にPKPがOPS(Open Preprint Systems)をリリースし、同年4月に"SciELO Preprints"の立ち上げが発表されたことなど、その沿革を紹介。
PKPとのパートナーシップにより、SciELOが「オープンソースソフトウエア」「低い管理コスト」「多言語主義」「相互運用性」を原則とする出版モデルの強化・刷新に努めてきたことや、開始後2年で29カ国の著者から2,466件の投稿(そのうち1,594件が採録・掲載)があったことなどを示している。
そのほかに、Hypothesis社のアノテーションサービスの導入、外部査読プラットフォームPREreviewとの連携、Europe PMCのインデックスなどこの2年に導入した機能や、国・言語・主題別の投稿数割合、プレプリントが48時間以内に掲載されるまでのフローなども紹介している。
[ニュースソース]
SciELO Preprints server completes two years of operation, contributing to the advancement of Open Science -- SciELO 2022/05/11 (accessed 2022-05-12)
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2018年09月27日 PKPとSciELO、オープンソースプレプリントサーバーの構築に合意
2020年04月09日 SciELO、"SciELO Preprints"のパイロット版を公開