CERN(European Organization for Nuclear Research、欧州原子核研究機構)は、5月13日、"CERN moves closer to achieving full open access"と題する記事を公開した。
本記事は、著者に対して査読済み論文のOA(オープンアクセス)化を義務づける同機構において、2021年に、論文(1,058件)のOA率が93.7%に達したことを紹介。
その要因として同機構のSIS (Scientific Information Service )の貢献があり、その具体的な取り組みには、SCOAP3(Sponsoring Consortium for Open Access Publishing in Particle Physics)への参加、学術出版社とのRead & Publish契約の締結、著者向けガイドの作成など、同機構の著者が容易にOAポリシーに準拠できるようにするための種々のメカニズムの導入があることを示している。
そのほか、"European Commission Horizon Europe Programme Guide""Paris call on Research Assessment(研究評価に関するパリ声明)"などに沿って、同機構の著者の出版先選定におけるIF(Impact Factor)の不使用を奨励していることなども紹介している。
[ニュースソース]
CERN moves closer to achieving full open access -- CERN 2022/05/13 (accessed 2022-05-19)
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