Open Access Australasia※1は、5月3日、オーストラリアにおけるオープン学術出版への投資を次期政権※2に要望した。
同イニシアチブは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)により研究成果へのアクセスの重要性が明確になったことや、研究成果へのアクセス欠如が気候変動などの世界的課題へのオーストラリアの対応を滞らせるなどと指摘。
2006年の大学リポジトリへの助成以降、同国政府が出版エコシステムへの投資をしていないことなどを挙げ、クローズドジャーナルのOA(オープンアクセス)ジャーナルへの転換およびOA学術出版の基盤となるシステム・技術インフラへのサポート、国際的なオープンサイエンスイニシアチブとの融合、オーストラリア独自の研究出版を含む国内のオープンな学術研究への投資の3点を要望した。
※1 20のオーストラリアの大学図書館、ニュージーランド大学図書館員評議会、Creative Commons Australiaなどによる会員組織。
※2 4月10日、モリソン前首相が下院を解散し、5月21日に総選挙を実施すると発表。5月23日に労働党のアルバニージー氏が勝利し新首相に就任した。
[ニュースソース]
Open Access Australasia 2022 Election Statement: Call for investment in open scholarly publishing system in Australia -- Open Access Australasia 2022/05/03 (accessed 2022-05-30)