cOAlition Sは、6月21日、TJ(Transformative Journal)プログラム※1年目の分析結果を公表した。
その結果として、2022年6月時点で、16の出版社の2,304ジャーナルが同プログラムに参加していること、ジャーナルの44%がOA(オープンアクセス)増加目標を達成し56%が未達成だったことを示している。
2021年に目標を達成できなかった場合は継続できるが、2022年に未達成の場合は同プログラムから除外されること、TJは2024年にcOAlition S 助成機関のOA出版助成の対象から除外されるため、同プログラムに参加している出版社・ジャーナルは2年半以内に目標達成する必要があることなどを解説している。
そのほかに、Springer Nature社の10タイトル、OUP(Oxford University Press)の2タイトル、ACM(Association for Computing Machinery)の1タイトルが完全OAに転換した事例も紹介している。
※Plan Sの要件を満たすために購読ジャーナルの完全かつ即時OAジャーナルへの転換を図る出版社をサポートするプログラム。cOAlition Sが設定するコンテンツの年間OA増加率(絶対値:5%、相対値:15%)を達成することや、出版サービス費用と購読による収入の相殺などを要件としている。
[ニュースソース]
Transformative Journals: analysis of Year 1 (2021) -- Plan S 2022/06/21 (accessed 2022-06-27)[小欄関連記事]
2021年08月25日 cOAlition S、Plan Sに準拠したTJの初期評価を公開