NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、6月27日、「ステージ型プロジェクト管理がプロダクト・イノベーションの実現に及ぼす影響:企業向け設問調査に基づく分析」(DISCUSSION PAPER No. 209)を公表した。
本分析は、日本企業を対象とする独自の設問票調査の結果を用いて、研究開発プロジェクトの進捗を段階的に管理する「ステージ型管理」がプロダクト・イノベーション実現に及ぼす影響を調べたもの。
その結果として、ステージ型管理を採用している企業は非採用企業よりプロダクト・イノベーションを実現する確率が高いこと、同管理を実施している企業のみを分析したところプロジェクトの中止・継続を判断するための中間目標(マイルストーン)の設定やその達成状況の重視はプロダクト・イノベーション実現とは相関がないこと、その一方で、研究開発者に対し中間評価結果をフィードバックすることはプロダクト・イノベーションの実現と正の相関があったことなどを示している。
[ニュースソース]
ステージ型プロジェクト管理がプロダクト・イノベーションの実現に及ぼす影響:企業向け設問調査に基づく分析 [DISCUSSION PAPER No.209]の公表について ― NISTEP 2022/06/27 (accessed 2022-07-04)