NISTEP、「我が国の研究組織における組織とチームの分野多様性のマッピングと現状分析」を公表

2022年09月08日

日本

​科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、8月30日、「我が国の研究組織における組織とチームの分野多様性のマッピングと現状分析」(DISCUSSION PAPER No. 212)を公表した。

本研究は、日本の研究組織および研究チームにおける分野多様性の現状を把握するためのもの。組織所属の研究者の分野多様性と研究者が参加する研究チームの分野多様性の関係性や、その傾向が環境要因(部局分類や学問領域など)に依存するのかなどを探っている。

研究対象は、一定以上の論文数・研究者数・チーム数をもつ、工学・理学・保健・農学分野の附置研究所・大学部局・大学共同利用機関・病院など国内188研究組織。2011~2015年に所属研究者が発表した論文の引用論文の分野を利用した組織とチームの分野多様性の計測や、マッピング分析を行った。

その結果として、異分野の研究者が多い組織に所属する研究者は、個人でも異分野の研究者が所属するチームに参加していること、すべての学問領域で異分野の研究者の在籍が多かった(分野多様性が高かった)のは大学部局である一方、個人参加の研究チームの分野多様性においては工学領域では附置研等・大学部局の、理学領域では附置研等・大学共同利用機関等の分野多様性が高かったことなどを示している。

[ニュースソース]

「我が国の研究組織における組織とチームの分野多様性のマッピングと現状分析」[DISCUSSION PAPER No. 212]の公表について ― NISTEP 2022/08/30 (accessed 2022-09-06)