オーストラリアのNHMRC、即時OAの義務化を盛り込んだOAポリシー改定版を発表

2022年09月29日

アジア・オセアニア

オーストラリアのNHMRC(National Health and Medical Research Council、国立保健医療研究評議会)は、9月20日、OA(オープンアクセス)ポリシー改定版を発表した。

これにより、同評議会から助成を受けた査読出版物の12カ月のエンバーゴを廃止。オープンライセンスの下での即時OAを義務化する。

同OAポリシーは、"NHMRC Grant Opportunity Guidelines"(2022年9月20日発行)下で設置される新たな助成プログラムに適用され、その他のプログラムについては2024年1月1日までに適用する予定。また、同ポリシーは、オーストラリア先住民およびトレス海峡諸島民の知的・文化的権利に配慮するよう求めており、同研究に関わる出版物には適切でより厳格なライセンスの付与を許容するという。

なお、同ポリシーは、米国OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)による連邦政府の助成を受けた学術出版物の即時公開および研究データ共有の強化を盛り込んだ覚書の発表など、世界的に高まるOA出版への転換に沿ったものであるという。

[ニュースソース]

NHMRC's revised Open Access Policy released -- NHMRC 2022/09/20 (accessed 2022-09-28)

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