Digital Science社は、10月13日、オープンデータに関する調査報告書"The State of Open Data 2022"を公開した。
本レポートは、研究者のオープンデータに対する課題や認識、行動などについて調査し、その結果をまとめたもの。第7回となる今回の調査では、5,400以上の研究者から回答を得た。
主な結果として、研究者の80%が慣行的なデータの共有・オープン化に賛成する一方で、データのアクセス・共有・再利用のポリシーやデータの長期保存・管理に関するトレーニングや情報を必要としていること、データ共有によるクレジットおよび評価が研究者にとって重要なテーマであること、公共の利益やジャーナル・出版社のポリシーへの準拠よりも、引用や研究の可視性に影響がある場合にデータ共有を行う傾向があることなどを示している。
今回は、NIH(National Institutes of Health、米国立衛生研究所)、米国OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)、CAS(Chinese Academy of Sciences、中国科学院)のオープンデータ専門家が執筆した記事なども掲載している。
[ニュースソース]
The State of Open Data Report 2022: Researchers need more support to assist with open data mandates -- Digital Science 2022/10/13 (accessed 2022-10-14)
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