COPE報告書"Paper Mills"の概要(記事紹介)

2022年11月01日

日本 ヨーロッパ

NDL(National Diet Library、国立国会図書館)は、10月27日、「E2550 - 『論文工場(paper mill)』へ取るべき行動:COPE報告書」と題する記事を公開した。

本記事は、COPE(Committee On Publication Ethics、出版倫理委員会)およびSTM(STM International Association of Scientific, Technical and Medical Publishers、国際STM出版社協会)が共同で発表した論文工場※問題に関する報告書"Paper Mills:Research report from COPE & STM"の概要を示したもの。

製造された論文は著者が執筆したものでないことや、信頼性の乏しい不正な内容を含んでいる可能性がある点などが問題視されているとしたうえで、同報告書でまとめられた「研究者のインセンティブの見直し」「製造された論文を検出するシステムへの投資」「編集者・査読者に対する教育活動」など5つの提言およびその解説を示している。

※研究者本人でない者が論文を代筆して学術ジャーナルに(有料で)投稿することまたはその論文のオーサーシップを販売すること。

[ニュースソース]

E2550 - 「論文工場(paper mill)」へ取るべき行動:COPE報告書 -- NDL 2022/10/27 (accessed 2022-10-31)

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