NISTEP、「NSFデータを用いた研究課題動向分析の試み」を公表

2022年11月02日

日本 北米・中南米

NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、10月26日、「NSFデータを用いた研究課題動向分析の試み」(DISCUSSION PAPER No. 216)を公表した。

これは、日本における今後の研究開発戦略のあり方の検討に資することを目的に、NSF(National Science Foundation、米国立科学財団)および日本のKAKEN(科学研究費助成事業データベース)のデータを利用し研究課題動向分析を試行したもの。

米国政府提供のFederal RePORTERの運用停止(2022年3月)に伴い、研究課題動向分析に用いるデータソースとしてgrants.gov、NIH(National Institutes of Health、米国立衛生研究所)、NSFを検討。その結果、同分析にはNSFのデータが適当であり、同データから、バイオ、量子科学、人工知能の分野における政策的動向およびそれらに現れない動向を観察できたことを示している。

また、KAKENのデータを機械翻訳した後、NSFの研究課題と比較した結果、材料系などはNSFよりも件数が多い一方で、情報系は少ないなどの傾向を観察できたことを示している。

[ニュースソース]

「NSFデータを用いた研究課題動向分析の試み」[DISCUSSION PAPER No. 216]の公表について -- NISTEP 2022/10/26 (accessed 2022-10-31)