JST・東京大学・NII・千葉商科大学、1億超の日本語のTwitterデータから分析した「新型コロナワクチンを巡る人々の話題・関心の変化」の結果をJMIRで発表

2022年12月27日

日本

JST(科学技術振興機構)・東京大学・NII(National Institute of Informatics、国立情報学研究所)・千葉商科大学は、12月23日、1億超の日本語のTwitterから「新型コロナワクチンを巡る人々の話題・関心の変化」を分析したと発表した。

本分析結果は、JMIR(Journal of Medical Internet Research)に"Evolution of the public opinion on COVID-19 vaccination in Japan: Large-scale Twitter data analysis" ※として、12月22日発表された。

これは、新型コロナウイルスワクチン接種期間中(2021年1月~10月)に、Twitter に投稿された「ワクチン」を含む日本語の全ツイートデータ(800万ユーザーの1.1 億ツイート)を時系列的に分析したもの。

その結果として、2021年6月の職域接種開始以降、ワクチン政策やワクチンの有効性、関連ニュースなど社会的トピックのツイートが減り、接種予定や報告、自身の副反応など個人的なツイートが増えたという。本研究から、個人的な体験の共有がワクチン接種に対する安心感を醸成した可能性が示され、今後、人々の気持ちや関心を推し量る手段として、ソーシャルメディア分析が活用されることが期待されるという。

※本研究は、内閣府 Covid-19 AI・シミュレーションプロジェクトとして実施され、JST戦略的創造研究推進事業個人型研究(さきがけ)研究領域:「数学と情報科学で解き明かす多様な対象の数理構造と活用」、科学研究費助成事業 基盤研究 A 19H01133、による支援を受けて実施。また、本研究は、東京大学の小林亮太准教授、中山悠理氏、NIIの武富有香研究員、須田永遠研究員に加え、NIIの宇野毅明教授、喜連川優所長、千葉商科大学の橋本隆子教授、東京大学の豊田正史教授、吉永直樹准教授、ゲント大学(ベルギー)Luis EC Rocha 教授が加わった国際共同研究によって行われた。

[ニュースソース]

新型コロナワクチンを巡る人々の話題・関心の変化を分析 ― JST 2022/12/23 (accessed 2022/12/26)

新型コロナワクチンをめぐる人々の話題・関心の変化を分析(PDF) ― JST 2022/12/23 (accessed 2022/12/26)