NIH（National Institutes of Health、米国立衛生研究所）は、12月14日、プレプリントに関するパイロットプロジェクト※のPhase1の分析結果を発表した。
本プロジェクトのPhase1では、同研究所が資金提供した SARS-CoV-2 ウイルスおよび COVID-19（新型コロナウイルス感染症）に関する研究結果を報告する3,300以上のプレプリントレコードをPMCに加え、PubMedでも発見できるようにした。これらのプレプリントは、PMCで400万回、PubMedで300万回閲覧されている。
分析の結果、プレプリントを含めることにより、コンテンツが全文検索可能になり、NLM (National Library of Medicine、米国立医学図書館)の文献データベースでの発見が加速され、同研究所が助成する研究の発見が容易になることがわかった。また、プレプリントの利用により、利用者のNLMの文献に対する信頼が低下することなく、むしろ研究プロセスの透明性が向上し、信頼が高まったとの報告もあるという。
今後、本プロジェクトはPhase2に進み、継続的な取り組みの判断を2023年末までに行うという。
※NIHが資金提供する研究結果の発見可能性を高め、プレプリントに関する認識と実践をよりよく理解するための新たな方法を模索するためのNLMのプロジェクト。
［ニュースソース］
NIH Preprint Pilot Accelerates and Expands Discovery of Research Results －Expansion of pilot planned for early 2023－ ― NIH 2022/12/14 (accessed 2022-12-27)
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