Scholastica社、ジャーナルの作成・アクセスに関する調査報告書"The State of Journal Production and Access 2022"を公表

2023年01月06日

北米・中南米

Scholastica社は、12月21日、1誌以上の査読ジャーナルを出版する学術機関の従事者に実施した、ジャーナルの作成・アクセスに関する調査報告書"The State of Journal Production and Access 2022"を公表した。

本調査は、2020年に続く2回目であり、ジャーナル編集者、技術スタッフなど28カ国80人以上から回答を得たという。

調査の結果、ジャーナルの作成については、2020年と比較してHTML論文の数が増加していること、50%以上の回答者がORCIDとDOIをメタデータに含めているが、著者/貢献者の役割や、funder ID、organizational IDなど他のPIDはメタデータへの採用率が低いことがわかったという。

ジャーナルのアクセスについては、回答者の80%が、所属する出版社において完全OA(オープンアクセス)の出版モデルを利用していることや、多くの回答者が、出版社の資金調達や収益の優先順位を「完全OAの学術雑誌を出版するための実行可能な資金調達モデルの特定」としたことなどがわかったという。

[ニュースソース]

The State of Journal Production and Access 2022: Report release ― Scholastica 2022/12/21 (accessed 2023-01-05)

The State of Journal Production and Access 2022: Report on survey of independent academic publishers ― Scholastica 2022/12/21 (accessed 2023-01-05)

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