Frontiers社は、2022年12月21日、ジャーナルのリジェクト率とIF(Impact Factor、インパクトファクター)の関係についての調査結果を発表した。
これは、2014 Journal Citation Reportsにインデックスされたジャーナルからランダムに選んだ570誌について、リジェクト率とIFの関係を調べたもの。
調査の結果、両者にはほとんど相関がないことがわかったという。高いリジェクト率を持つジャーナルには、高いIFを達成しているものもあるが、これは、著名な著者による論文や、コミュニティーから広く受け入れられる論文を優先し、即時引用を保証することで高いIFが達成されると信じている査読者がおり、多くの画期的な論文が、最初に投稿したIFの高い雑誌でリジェクトされているためではないかと推測している。
一方、本調査結果は、最もインパクトのある論文を事前に選択しようとせず、ニュートラルな査読機能によって低いリジェクト率でも高いIFを実現しているジャーナルが存在することも示している。
[ニュースソース]
Selecting for impact: new data debunks old beliefs ― Frontiers 2022/12/21 (accessed 2023-01-12)