ARL(Association of Research Libraries、研究図書館協会)は、1月18日、大学教員のOA(オープンアクセス)に対する意識とOA出版の実践との関係を調査したレポート"Library Impact Research Report: Open Access Publishing: A Study of UC Berkeley Faculty Views and Practices"を公表した。
本調査は、2018年に Ithaka S+Rが、UC(University of California)バークレー校の教員に対して行った調査" Ithaka Faculty Survey"と、Scopusデータベースにおける教員の学術研究のアウトプットを比較したもの。
調査の結果、同校の教員の71%がOA出版への移行を支持していること、出版するジャーナルを選ぶ際は、購読費用よりも出版費用がかからないことを重視している教員が多いことがわかった。
また、ゴールドOA出版が多い教員ほどOAの重要性を強く支持していること、一方でゴールドOA出版数とは関係なく著者の50%以上がAPCを支払わず無料で出版できることを重要視していることなどが示された。
これらの調査結果から、バークレー図書館は、出版費用を助成するプログラムへの資金提供を優先させることが、OAを拡大するための有効な手段だとしている。
[ニュースソース]
Library Impact Research Report: Open Access Publishing: A Study of UC Berkeley Faculty Views and Practices ― ARL 2023/01/18 (accessed 2023-01-27)
Library Impact Research Report: Open Access Publishing: A Study of UC Berkeley Faculty Views and Practices ― ARL 2023/01/18 (accessed 2023-01-27)
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