ASPAbio開催の講演会報告。日本と中国におけるプレプリントの利用について(記事紹介)

2023年02月17日

日本 アジア・オセアニア

ASPAbioは、2月6日、"Insights about the use of preprints in Japan and China: recap from the ASAPbio January Community Call"と題する記事を紹介した。

本記事は、1月25日に開催された講演会"Community Call - Preprints in Japan and China: perspectives from Jxiv and Sciencepaper Online"の登壇者の発表を中心に、日本と中国におけるプレプリントの利用についてまとめたもの。

日本からはJST(科学技術振興機構)の中島律子氏が登壇し、JSTが提供するプレプリントサーバー"Jxiv"を紹介した。同サーバーは研究のDXを支援するインフラ整備の計画について言及している日本のオープンサイエンス政策に合致すること、すべての研究分野について英語と日本語の両方のプレプリントに対応していること、現在123件のプレプリントが公開されており、今後プレプリントの利用促進を研究者に働きかけることなどが示された。

中国のMin Li 氏(Science and Technology Development Center, Ministry of Education of the People's Republic of China)からは、プラットフォーム"Sciencepaper Online"について講演があった。中国における研究成果の迅速な共有を目的に2003年に立ち上げられた同プラットフォームは、現在28万人以上のユーザーが登録し、100万件以上の論文が掲載され、そのうち10万件がプレプリントであることなどが述べられた。

また、講演後のディスカッションについても紹介されている。

[ニュースソース]

Insights about the use of preprints in Japan and China: recap from the ASAPbio January Community Call ― ASAPbio 2023/02/06 (accessed 2023-02-16)